平成11年1月16日 ”防災とボランティア”を考えるシンポジューム
〜若者たちの防災ボランティア活動から学ぶ〜
日時:平成11年1月16日(土)午後1時〜5時
会場:オーバルホール
基調講演:小山内美江子(シナリオライター)
パネルディスカッション:
コーディネーター:伊藤和明(NHK解説委員、文教大学国際学部教授)
パネリスト: 石井布紀子(災害がつなぐ全国ネットワーク事務局長)
笠原幸子(関西医療技術専門学校専任講師)
西川賢次(日本赤十字社愛知県支部ボランティアリーダー)
室崎益輝(神戸大学工学部教授)
山田昇(栃木県社会福祉協議会事務局長)
主催:国土庁・大阪府・大阪市・日本赤十字社・日本赤十字社大阪府支部・全国社会福祉協議会・大阪府社会福祉協議会・大阪市社会福祉協議会
和歌山県支部・和歌山県赤十字特別救護隊参加者:5名
中紀分隊 小川分隊長 報告
全国から自主的に参加した高校生に対し、復興住宅でのボランティア体験をさせた報告があったが、何らかの形で奉仕をしたいと集まったはずであるにもかかわらず、現地での初動が緩慢であり、時間的制約からアドバイザーが作業指示をしたとの事であった。
充分なオリエンテーションを実施していてもボランティア本人が自覚し、時間的制約を考慮しながら 何時間で、どのようなサービスを、どの程度提供できるかを考えながら活動することの必要性を如実に物語っていた。
受け身ではなく、誰かがリーダーシップを発揮し、個人の集合体ではなく、組織として機能しなければ、各人の奉仕したいと言う気持ちに応えられない、ボランティア個人が自身の活動範囲や可能性の芽を摘む結果になることを実証していた。
パネリスト各氏も、情報の重要性や、情報ネットワーク、リーダーやコーディネーターの必要性を指摘しておられた。
社会的構造の変革として時間的なゆとりを生み、学生や勤労者の参加意欲をかきたて、誰もがボランティアになれること。
ボランティアがやり甲斐と充実感、達成感を味わえる端緒をボランティアセンターが提供する必要性。
ボランティア同士は構えず、風体は様々でも素直に人間として協調すること。
参加に際して自己完結の心を忘れないこと。
伝達手段としては紙のメディア、電波のメディア、その他全ての利点を備えたインターネットの活用が必須であること。
災害発生後よりも、発生以前にコミュニティ作りが必要ではないかとの提起。
など、私達が感じていたこと、実践していることを別の視点からお示し頂き、今後はさらに邁進すべしと決意し帰途についた。
以上
1.展示パネルの和歌山の写真
2.記念撮影 本社企画広報室 鶴田直美氏と
3.国土政務次官殿・大阪府知事殿・大阪市助役殿
4.大阪府知事 横山ノック氏
5.基調講演 小山内美江子氏
6.パネラー
7.地震動予測図 上町断層
8.備蓄水缶詰