第35回和歌山県防災総合訓練計画

1.目的

 この訓練は、災害対策基本法及び和歌山県地域防災計画に基づき、防災関係機関及び地域住民との緊密な連携のもとに総合的な防災訓練を実施し、防災活動体制の充実強化と県民の防災意識の高揚を図ることを目的とする。

2.日時

 平成10年9月3日(木)午前9時00分から12時30分 (雨天決行)

3.場所

 橋本市紀の川河川敷 向副緑地(紀の川グラウンド)

4.主催

 和歌山県 橋本市 かつらぎ町 高野口町 九度山町 高野町 花園村

5.訓練想定

 平成10年9月3日午前9時00分頃、紀伊半島を中心に西日本の広い範囲でかなり強い揺れを感じる地震が発生し、橋本市から粉河町にかけて震度7(激震)を観測した。
 震源地は和歌山県北部で、震源の深さは約20キロメートル、地震の規模はマグニチュード7.2と推定され、この地震により、震源地付近の橋本市やその周辺では、家屋の倒壊や火災が発生し、橋や道路の損壊、山崩れ、落石、交通・通信・電力・ガス・水道等の施設機能がまひ状態になり、救助活動が妨げられ、多数の死傷者が出た。
 このため和歌山県知事は、地域防災計画に基づき現地に「災害対策本部」を設置し、防災関係機関に出動の要請を行い、住民の避難誘導、孤立住民の救出、負傷者の救護、り災者に対する食料等の供給、消火・水防活動、公共土木施設・電力通信施設等の応急復旧を開始した。

6.赤十字機関の訓練内容

 炊き出し訓練。
    (ハイゼックス(災害救援用炊飯袋)、炊事車輌による炊き出しをおこなう。)

 無線局開設。被害状況情報収集訓練。
    (無線局を開設し、地上及びヘリコプターにより被害状況の情報収集・無線連絡を行うとともに、
     上空のヘリからの被害状況画像を、インターネットを使って各機関に対し送信を行う。)

 防災相互無線通信訓練。
    (和歌山地区非常通信協議会、橋本市警察署、日本赤十字社和歌山県支部、橋本市消防本部
     4者による防災相互波を活用した情報の伝達、収集、救護活動の通信訓練をおこなう。)

 臨時救護所開設訓練。
    (臨時救護所を開設する。)

 医療救護訓練。
    (
倒壊家屋から陸上自衛隊が救出した負傷者を赤十字救急車で臨時救護所に搬送し医療処置を施す。

 医薬品空輸訓練。
    (関西国際空港に届けられた医薬品を海保ヘリコプターにより空輸し、待機中の日本赤十字社車輌に引渡す。)

 緊急医薬品空輸訓練。
    (赤十字飛行隊ヘリコプターにより空輸された緊急医薬品を、臨時救護所へ搬送する。)

 緊急血液搬送訓練。
    (血液センターが臨時救護所へ緊急血液の搬送を行う。)

 インターネートによる情報発信訓練。
    (訓練状況をリアルタイムで発信する。)

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